「人事を制する者は経営を制す」

『太陽の下の寺子屋on日光街道』 4日目


12月9日(日)JES会のイベント、『太陽の下の寺子屋on日光街道』最終日を無事向かえることができました。

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日曜日にも関わらず、横浜・東京を早朝から出発し、大沢までお越しいただいた方々、ありがとうございました。
最終日は、17kmの山道を日光東照宮まで全員で歩ききり、ご祈祷、直会を行います。
また、本イベントのみならず、本協会で1年間かけて開催してきたGood job プロジェクトの趣旨である「日本の未来の“働く”を考える」を体現し、ESを推進してきた方々へのお礼も込めて、表彰式を執り行いました。
今回の表彰式は、地元の100年企業、金谷ホテルベーカリーさんにも特別賞のプレゼンターとしてお越しいただくことができました。
5年間通して、地元の企業さんにも本協会の趣旨に共感していただいた瞬間でした!

17kmの道のりとはいえ、ハイペースで山登りをする本プログラムでは、全員で達成感と仲間の大切さを再認識できる貴重な日となりました!


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日光名物杉並木では、みんな観光気分で話も弾んでいましたが、日光駅に着いたころには、途中雪が降ったこともあり、疲れと寒さで、本イベントの過酷さを実感されているようでした。
しかし、お昼休憩をした後、東武日光駅での清掃ボランティア活動。例年の活動が実ったのか、5年間で初めて、日光観光協会の方がお写真を撮りにきてくださいました。

清掃活動も終了し、いよいよ神橋を越え、東照宮にゴール!今年は見事4名の方が143kmを完歩!本イベントを12月に開催したのは初めてであり、例年よりも寒さが厳しかったにも関わらず、泣き言を一切吐かない4名の方に、全員がハイタッチ、ハグをして感動を分かち合うことができました。

ここで問題!人間と動物の違いは何か?!その答えは、動物は目の前の「モノ」に対してしか行動することはできず、人間は、眼には見えない「コト」に対して行動することができる、そこに大きな差異があります。
例えば、動物は目の前のエサをもらうためにお手をしますが、モノをもらえなければ行動することはありません。それに対して人間は、本イベントでいえば、受験をするお子さんが合格するために願掛けをし、ねんざで足を負傷し、両手のストックに体を授けながら143km達成するという思いでゴールまで駆け抜けた参加者の姿がまさしくコトに対して行動する、人間にしかできないことだといえます。

このように今後企業も、一人では遂行することができないことを生み出し、創りだしていくためには、新たな仲間をつくり、新たなことを試していくことで、未来を創っていけるなのだと思います。


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証拠に、143km達成した方々から、「一人では達成できなかった!」や「周囲の応援の声が力になり、仕事に置き換えると、普段職場で支えてくれる人がいるということを再認識した!」という感想をいただきました。
本協会としてもこの感動を分かち合う「場」をつくる本イベントを来年以降も継続していきたいと思います。


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そして、今年特別協賛をいただいております。株式会社金谷ホテルベーカリー小林様の御好意から、懇親会場にてご講演をいただきました。
それだけでも本イベントが豪華になったにも関わらず、日光老舗名店会から、代表幹事である、日光湯波のお店、有限会社ふじや商店の斉藤社長様と、酒饅頭の有限会社湯沢屋の高村社長様にもご講演いただくことができ、来年以降の大きなご縁をいただくことができました。
今回の100年企業の講演から、私たちが学ぶことができたのは、CS企業であると同時に、ES企業でもあり、そして、社会貢献企業でもあるということです。
多摩大学教授の田坂広志先生は、そもそも、企業とは、公器であるのだから、社会に役に立つのが当たり前である。それを、社会起業家とわざわざ言わなくては、ならない環境は、まるで、「白鳥を、白い鳥である」と言わなくては、ならないことと同じだ。とおっしゃっていますが、この3社は、当たり前のように、ES、CS、SSをやって乗りこえてこられた方々です。
そして、今も、大きな時代の転換点の中にいます。


日光は、平成の大合併で、栃木県の日光市の占める割合が、1/4になってしまいました。
粗悪の特産物を日光の名産として、日光ブランドを名乗る会社も出てきてしまい、これでは、日光が、ダメになる。よいものが滅びてしまう。という危機意識から、それまで、あるときは、仲間、あるときは、競合であった3代以上続く老舗企業たちが、異業種連合を組んだのだとのこと。たとえば、金谷ホテルベーカリーさんと、湯沢屋さんは、彼らの、得意分野で、最高級あんぱんをつくられました。東京では、290円のあんぱん。確かに高いパンだと思います。

しかしこれが、飛ぶように売れるということです。しかし、その裏には、株式会社金谷ホテルベーカリーさんと、元祖日光酒饅頭の湯沢屋さんの、日光の名に恥じないものをつくろうと、20回以上の試行錯誤の末、その思いが、結晶となったのがこのあんぱんです!
これからの、日本の方向性は、このような形だと私たちは、思っています。
高品質・高機能のものを安く、大量にという時代から、ユニークなものを、それなりの価格で、それに相応しい量を作るという、次の資本主義の形へと進化をしながら、原点回帰する。そこに、真実があるという印象を受けました。
そして、湯沢屋の高村社長の言葉、「私は、さまざまな、改革をしている、それは、この私まで、7代続いたこの、酒饅頭を守りたいからだ」と。

そして、ふじや、斉藤社長の言葉、「伝統は、改革の連続である」私の会社も、18年。こんな、すばらしいブランドを掲げている、100年企業でさえも、異業種連合を組み、イノベーションをおこし続けているのだ。
私たちが、競合とにらみ合いながら、自分の会社のことだけを考え安穏としている場合ではないとつくづく思うのです。

みなさんはどう考えますか?

最後に、年末のお忙しい中、ご協力いただいた多くの企業様、またご参加いただきましたみなさま本当にありがとうございました。

このイベントを通してできた絆を、また来年の新年会(1月11日)にて深められればと思いますので、是非お越しいただければと思います。

今後とも本協会をよろしくお願い致します。

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