「人事を制する者は経営を制す」

これからの共感資本経済におけるリーダーシップのあり方とは?②


さて、「共感資本」とはなにか?
それは、絆という目に見えないものを大切にする企業文化です。
その企業文化とは、以下の3つに大別できます。

1.仕事と個人の人生との結びつき
2.リーダーと部下との関係
3.地域社会と会社そのものの結びつき

の3つです。


まず、個人は、この会社という舞台の中で
「仕事を通した自己の成長・人生の成功を実感できているか」
ということです。

1日起きている時間の80パーセント近くを仕事に費やしている我々にとって、
仕事そのものに充実を得られなければ、
人生そのものがつまらないものになってしまうのではないでしょうか?

人生の楽しみは、余暇のほうにあるのでなく
仕事そのもののほうにどうも真実があるという前提にたって
眺めてみるという視点が、大切なのだと思います。

そのような視点から、仕事と個人のつながり、
商品やサービスと個人のつながりという
目に見えない資本に目をむけてみる必要があるのです。


次は、リーダーと部下との関係です。
社員が辞めていくなかでも特に多い理由は、なにか?
それは、「尊敬できる上司がいないから」というものです。
事業そのものに関してよりも、その仕事を誰とやるのかが大切なのです。

リーダーと部下との関係は、
師匠と弟子との関係にたとえると分かりやすくなります。

部下は、リーダーから技術や目に見える能力を
学ぶこと以上に大切なことは、上司の姿勢そのものです。

それは、目に見えないものであり、いわゆる上司の背中を
見て育つということであり暗黙知と呼ばれるものです。


師匠から学ぶべき暗黙知には、次の3点が、あります。
まず、1点目は、上司が、どのようなところを大切にして
物事を運んだり、進めたりしているのかという着眼点。

そして、2点目は、上司が、どのようなタイミングや
呼吸で相手との会話や資料などのプレゼンの道具を出してくるのか。

3点目は、仕事に当たる姿勢そのものでありその仕事やお客さんにかける思い。

このようなものは、普段なかなか形や言葉として見えるものではなく、
本人と生活や行動を共にしてはじめて分かるものであったり、
掘り下げて観てみないとわからないものであったりするのです。

このような資本を大切にし暗黙知を形式知化にするという
試みの時間を意識的に社内で作ることも大切です。

・・・つづく





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