「人事を制する者は経営を制す」

「志経営」対談の取材へ行ってきました!


先日、渋谷USENにて
久米繊維株式会社・代表取締役社長久米信行氏と
有限会社人事・労務の矢萩さんとのUSEN放送の対談にお邪魔してきました。

「志経営が社会を変える~真の一流を追及する時代の開拓者との対談シリーズ~」
と銘打ったこの放送では、これまで、大川印刷の大川社長、
オルタナの森編集長、油藤商事の青山専務といった、
高い志をもって経営を行っている方々と、
「志経営」をテーマに対談しています。

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どのかたも本当に大きなビジョンと誇りを持った
素晴らしい経営者の方でしたが、今回ご出演いただいた久米社長もまた、
環境に、社会にやさしい志とご自分の仕事に誇りを持った素晴らしい社長さんです。

お父様から受け継いだ、Tシャツ作りの仕事への想いや、
現代社会の未来への想い、社員の個性を生かす独自の社員教育は
本当に勉強になるものでした。


対談の中盤、オーガニックコットン、
そして日本製のTシャツにこだわるわけについてのお話の様子を一部ご紹介します。


久米社長:実は、これは安心していただいてよろしいのですが、
     製品になる段階では残留農薬というのはほとんどありません。
     だから、それを着たから自分の肌がかぶれるとかいうことではないのです。
     しかし自分の国にないので、どうしても見えづらい。
     だったら安いもののほうがいいとなりがちなのです。
     要は、臭いものには蓋をしているような状態で、
     安いTシャツが海外から入ってきている状態なんですね。
     それを知って、もちろん私たちも海外の生産も行っていましたが、
     これをずっと続けていたら、まだ小学校6年生と3年生の私の子供達が、
     将来、お父さんのことどう思うだろうかって、
     あるときちょっと怖くなったわけですよ。

矢萩さん:なるほど。うん。

久米社長:というのは、今の子供達は小学生のうちには、
     徹底した環境教育を受けているんです。

矢萩さん:そうらしいですね。

久米社長:ええ。COP10の話を「お父さん知ってる?」とか言うわけです。
     そういう子どもたちが…。

矢萩さん:ちゃんとごみも分別してありますしね、子どもも。

久米社長:そうそう。そうすると、例えば一生懸命商売をして、
     会社を大きくして名前は残したかもしれないけど、
     子供達に「お父さんの会社は大きいね、でも海外の畑は
     どうしちゃったの?」とか、「海外の子どもたちはどうしちゃったの?」
     と言われたら、死ぬに死ねないじゃないですか。


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さすがは創業から半世紀以上も続く会社の社長さんですね。
国産Tシャツへこだわり続ける姿勢、その裏にある次世代への、
そして地球環境への想い。
さらに、長いスパンで、また、適材適所で社員を育てていくというスタンス、
そして、本業であるTシャツ作りを通じてのイベント参加等による社会貢献と
ここでは紹介しきれない素晴らしいお話しをたくさんいただきました。

これからの時代、こういった経営をしていく企業こそが持続可能性を
もった企業であるのだと実感しました。

また、久米社長はこうした志を情報として発信する意識も高く、
ブログやツイッタ―でもたいへんな人気を博しています。

私たちの会社にも「人や環境や社会にやさしい」という経営理念があり、
ブログやツイッタ―を通じて皆様にこうして発信させていただいていますが、
これからも久米社長のようにどんどん、社会に向けてこうした情報を
発信していきたいと改めて感じました。

そして、社会的な活動を取り入れた、持続可能な経営を行う企業が日本中、
いや、世界中にどんどん増えていけばと思います。
そんな想いを再確認させていただいたUSEN収録となりました。

久米社長、本当にありがとうございました!!

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