「人事を制する者は経営を制す」

縄文人おそるべし!


縄文人おそるべし!
岡本太郎もインスパイルされた火焔式土器から
本当にそんなに感動するものだろうかと思いつつ
新潟出張の帰り道、歴史資料館へ新潟支社長の案内で
火焔式土器を見に行く。

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結果歴史好きではあるが、いままであまり興味のわかなかった縄文時代を
調べてみようというくらい私自身大いにこの火焔式土器に興味と
気付きを得たのである。


さて、私は、その当時平均寿命が35歳の縄文人が、食料、環境状況の
大変悪い状態の彼らが、火焔式土器のような
芸術作品をよくつくれたものだと思うのです。

現代人が、時間と余裕がないといっても猟をしなければ死んでしまう
彼らと比べればいかがなものか。
現実にその当時のストレスはものすごく、生きるか死ぬかの毎日。
科学的にも骨などにストレス線を確認できるほど。
それでもあのような芸術作品が出来たのはなぜか?

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以前私は、歴史の先生から、縄文時代をサル同然の暮らしと
習ったのであるが、とんでもなく、今の私たちのほうがサル同然で
人間と動物の違いは何かと考えさせられます。

彼らは、おおいなる芸術家で、アイディアマンであり、いまの私たちは、
考えるということを忘れた動物、または、機械ではなかったか。

どうやって、あの竪穴式住居を発明したのだろうか?いまでも通用する
あの首飾りや、ピアスの類は人間が食うだけしか興味がなければあのような
芸術・文化は、生まれなかったわけで彼らのほうが人間らしい。
そして、彼らのデザインは、自然そのものをかたどったもので月だとか太陽だとか、
強い動物への憧れだったりだとか自然を敬い、共生していたわけである。


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また、展示室には、縄文人の人骨が展示してあった。
なんとその骨の主は、ポリオ(小児麻痺)であると
解説が加えられており、ポリオで生まれた乳児は、
その当時、農耕がなかった時代に周りの扶助がなければ成人まで生き
るということは不可能である。
既に縄文人が、相互扶助という考えを持っていたということである。

そして、その時代は、1万5千年ほど続いたわけであり、
有史2000年の我々の文化とくらべるとその期間は、
はるかに長く、どちらが人間らしい文化なのかと考えてしまう。

もし、いまこの飽食の時代そして、衛生環境の進んだいまの日本に縄文人が、
降り立ったらどんなことをいまの我々にアドバイスしてくれるのだろうか。
彼らから学ぶ点は、おいいにあるはずだ。

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動物の人間の違いとはなにか。そしてこれから向かっていく私たちの方向性を
火焔式土器が、静かな訴えを私に語りかけてきた。





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