「人事を制する者は経営を制す」

日本理化学工業へ“遠足”に行ってきました!


9月28日、私の所属する日本ES開発協会という団体で、
「大人の遠足」と題し、日本理化学工業さんの見学会に行ってきました。
 

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日本理化学工業さんは、
チョークを作る会社で「人にやさしく地球にやさしい」という理念の下、
50年以上も存続、活躍されています。


現在では、ダストレスチョークの国内シェアの30%以上を占め、
日本一のチョークメーカーとなっている日本理化学工業さんですが、
その50年の歩みの中に隠された持続可能な経営へのヒントや、
“働く”ということへの価値観等、多くの事を学ばせて頂く、
貴重な機会となりました。

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日本理化学工業さんは、
昭和48年に重度障害者多数雇用融資制度に
基づいて作られたモデル工場第一号で、
社員の7割以上が知的障がい者だといいます。

これだけの業績と歴史を残してきた日本理化学工業さんの社員教育や、
会社作りと障がい者雇用の関係は、いったいどのようなものなのでしょうか。


その答えは、見学会のはじめの大山会長のお話しの中にありました。

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障がい者雇用の大変さや、それをどうにかするための工夫というような、
実務的な部分のお話も大変心を打たれるものでしたが、
会長の話の中で一番感じたことは、社員への愛情、そして期待でした。


「あの子たちはね、本当は出来るんですよ。
出来ないとしたら、それは周りがちゃんと
出来るようにしてあげられてないだけなんです」


会長の言葉は、組織で働く者として、本当に心に響くものでした。
きっと、こちらの社員の方々は、この想いに共感して、
日々頑張っていらっしゃるのでしょう。
その様子は工場見学ではっきりと感じ取ることが出来ました。

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知的障がい者の方々の工場というものを実際に見たことが
なかった私にとって、このような職場を見学するということは、
正直なところ非日常感が強く、後から思えば
幾分偏見を持って臨んでしまった見学会だったかもしれません。


実際、私は障がい者の方が“普通”に働くというのは、
そうとう難しいのではないかと考えていました。

しかし、実際に働かれている障がい者の方々を見たとたん、その考えは一変。
それぞれの方が非常に手際よく、正確に作業をなさっていて、
また、その顔には確かに仕事に対する誇りが浮かんでいたのです。

これはもう、「障がいを抱えているけれど」とか、
「ハンディに負けずに頑張っている」とかそういう次元ではなく、
いち社会人として、また、モノづくりのプロとして、
尊敬に値する姿でした。

大山会長の理念がしっかり形になっているのだな、と本当に感心しました。


さて、同じ社会人であり、働き手である私はどうでしょうか。
少なくとも今の私は彼らよりも働き手として未熟であることは確かです。
障がい者の方々の職場を見学して、
社会人として圧倒されるとは正直思いもしませんでしが、
今回の見学会では、あらためて、誇りを持って働く事や、
仕事の中でのチームワークの大切さを実感できる素晴らしい場となりました。

日本理化学工業 (79).jpg
*会社理念 -働く幸せの像より

障がい者雇用もそうですが、勉強会やセミナー等、
机の上での知識ではわからない「実感」を得ることの
できるこのような機会は本当に有意義なものです。

皆様も「現場」を体感できる、「大人の遠足」に、
是非出かけてみてください。
きっと、新しい発見がみつかるはず!!


日本ES開発協会HP
http://www.jinji-es.com/





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